2011年10月06日

アトリエまつげのてんらんかい大坂編

今日から、大阪で展覧会をしています。

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会場になっているギャラリーセージは、町工場を改装した独特な場所。
白壁の空間に古い木の柱と重機の跡が残り、武骨さと静謐さを感じさせます。
私たちにとっては3月に続き2度目の展覧会です。
お時間がありましたら、是非よろしくお願いいたします。

「アトリエまつげのてんらんかい大阪編」

2011年10月6日(木)〜10月18日(火)
12日(水)は休廊
12:30〜19:00 最終日は17:00まで
会場:ギャラリーセージ
http://www.gallery-sage.jp/
posted by matsuge at 11:53 | 作品 | 更新情報をチェックする

2011年10月05日

湯布院の風、ゆふいんの森号

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九州の旅、いよいよ最終目的地の由布院へ。
由布院駅を出てすぐ目の前に広がる由布岳の姿には、しばし息をのむほど
圧倒的な存在感が漂っています。町のどこにいても由布岳の姿を見ること
ができ、まさに町の守り神。旅から帰ってきた今も、まだ私の目の中のど
こかに、由布岳があるような不思議な感覚があります。
山は地方によってそれぞれの雰囲気を持っていて、その違いを知るのも私
の旅の楽しみのひとつです。今回の旅でも九州の山の力強さをしっかりと
刻みました。

翌朝は早起きをして、お宿の近くの金鱗湖まで早朝散歩にでました。
歩いてまもなくたどり着いた金鱗湖は、朝のきりりとした冷たい空気を湖
面にあつめ、霧をまとい凛とした佇まい。草のかげからひょっこり顔を出
したつがいの鳥たちが、一瞬の間をおいて颯爽と湖畔を飛び去る姿がとて
も格好よく、風と草がすれる音と鱗のように細かく光る湖面の模様と相ま
って、印象的な美しい朝をむかえることに。

午後は由布院バーガーを食べ、急ぎ足でノーマン・ロックウェル美術館へ。
帰りの列車の時刻がせまっていたので短い時間でしたが、ユーモラスな
名物館長さんのお話を聞き、またの再会を約束したのでした。
由布院駅から久留米駅までは私の憧れの列車、ゆふいんの森号で。
眠ることなくずっと見ていた車窓の風景。山にゆっくり沈む夕日を、風に
揺られる田園を、小さな踏切で手をふるこどもの笑顔を、私はきっとこの
先もときどき思い出すのでしょう。

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posted by matsuge at 17:05 | | 更新情報をチェックする

2011年10月01日

阿蘇のはらぺこ列車、九州横断特急

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九州の旅、二日目は熊本から九州横断特急に乗り、大分へと向かいます。
三時間ほど乗ることになる九州横断特急は、別府駅から人吉駅までをつな
ぐ横断列車なのですが、これも私がどうしても乗りたかった列車です。
駅弁を車内で食べ、美しく流れる車窓の風景を眺め、ときどきスケッチを
して…と、長い列車旅のイメージトレーニングはまさに完璧。

ところが、動き出してまもなく流れたアナウンスに驚愕の事実が…。
なんと、期待していた駅弁が、熊本駅を出てすぐに完売したとのこと。
車内販売開始のお知らせ後、すぐのことだったので、一瞬頭がまっしろに
なったのですが、よく考えてみれば、私たちの座席は先頭車両の前から二
番目。通常、車内販売は後方の車両から前へと移動してくるので、たとえ
駅弁がたくさん用意されていても、後方のお客さんが順に買ってゆけば、
先頭車両にたどり着く前に多くは残らないはずです。
それにしても、完売はまったくの予想外。列車が発車したのはちょうどお昼
どきで、私たちは昼ご飯代わりになるものを何も用意していなかったため、
まさかの昼ぬき列車旅の決定です。

盛り上がった気分もいっきに下がり、なんともふぬけな状態の私でしたが、
いざ列車が進んでゆけば、目の前に飛び込む九州の大自然の風景にくぎづ
けになっていました。大きくどっしり連なる山の峰、澄みきった川の水が
光をあつめてきらきらと反射する様子、うつくしく整えられた段々畑。
力強くて野性を秘めた阿蘇の雄大な姿に、しばし言葉をわすれ、眺めてい
たのでした。
途中、山の急勾配を上るため、スイッチバックをする列車の懸命な動きが
振動となって、体に伝わるところもまた、感動的。
気がつけば、あんなにはらぺこだった私のおなかも、いつのまにか満たさ
れていたような、いい気分でした。

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posted by matsuge at 23:02 | | 更新情報をチェックする
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