
くるり主催の京都音楽博覧会にて大集合した、友人たちとフェスの翌日も引
き続き京都あそび。
3人の友人は、都内で仕事をしている、現役のグラフィックデザイナーです。
私たち4人の出会いとなった広告プロダクションにはもう誰も残っていませ
んが、当時お世話になったADや先輩デザイナーの近況などをどこかから耳に
し、毎度報告してくれるのも、楽しいところ。
今、友人たちを京都案内していると、とても不思議な気持ちになります。
鴨川を眺め、豊かな緑に囲まれた町を歩いていると、かつて銀座の街で深夜
まで仕事をしていたことが、まるで嘘のように感じてくるのです。
いまどんなに強く目を閉じても、銀座の華やかな灯りや満員電車、徹夜明け
の築地市場の匂い…毎日感じてきたはずの都会の空気を、すぐには思い出せ
なくなりました。思い出すのは、こまぎれのイメージばかり。蜃気楼のよう
にうつろい、つかみきれない曖昧な情景なのです。
それは京都の町が、時間をかけて私の心と体を癒してくれている証、なのか
も知れません。

この日は友人たちの希望で、えんむすびの聖地、下鴨神社へ。
結婚適齢期をそろそろむかえ、本気のえんむすびを祈願しに来たのだとか。
下鴨神社の巫女さんに、熱心に参拝方法を聞きながら祈願している姿に、思
わず口元がほころんでしまうのでした。

その後は北白川の猫町でランチ。どんな時でも、しゃきしゃきと笑顔で応対
してくれる女将がとても素敵なお店です。この日のランチはチキンソテーで、
とても美味でした。
腹ごなしには出町柳のデルタでの川遊びがうってつけです。デルタは、賀茂
川と高野川が合流するポイントの三角州のこと。町の子供や、大学生たちで
いつも大にぎわい。フォークソング部員も学生バーベキューもなんでもござ
れです。わたしたちも亀型や千鳥型の飛び石で遊びまくり、汗だくに…。
帰りに寄った喫茶店ではすでにくったりで、夏休みに遊びすぎた小学生状態
なのでした。

東京へと帰る友人たちを見送れば、私の心もまっすぐ秋へと向かうようです。
とても楽しい三日間でした。また来年、京都で会おう!
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