2013年04月10日

黒ははやとの風、赤はいざぶろうしんぺい

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外はすっかり春ですが、昨秋の鹿児島旅の話のつづきを。
指宿の玉手箱、天文館散策に薩摩料理、憧れのしろくまとの出会いと、
初日から大はしゃぎの私たち。遊び疲れて眠った翌日、驚きの幻想的
風景がすぐそこに待っていました。
宿泊した部屋の窓のカーテンを開けると、目の前には昇る朝陽を背に
くっきり浮かび上がる桜島!鹿児島に到着してから実は一度も桜島を
見られず、しゅんとしていたのですが、こんな形で出会えるなんて。
朝靄の中から浮世絵のような表情で徐々に浮かび上がる桜島は、ダイナ
ミックだけれど、眼下に広がる鹿児島の街を見守る姿がどこか優しく、
母性的でやわらかな雰囲気をもっています。
想像していたよりずっと繊細な印象におどろきました。
じっくり桜島を眺める貴重な時間となり、これも旅の良い思い出に。

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二日目の旅のスタートは、鹿児島中央駅から。
九州の名物列車、特急はやとの風といざぶろう・しんぺいを乗り継ぎ、
嘉例川駅へ向かいます。
駅でおやつのしろくまをテイクアウトし、いそいそとホームへ出ると、
すでに乗車予定のはやとの風が待機していました。
鈍く太陽を反射させ、たたずむ漆黒の車体は圧巻の存在感。クールで
どこかノスタルジックなデザインが、とってもかっこいいのです!
車掌さんも慣れているのでしょう。私たちを運転席の前に立たせ、記
念写真を撮ってくれました。写真、家宝にします。

なかなか溶けずに格闘したしろくまに流れる車窓の風景、隣の座席の
ご一行との楽しいおしゃべりと、一時間半の列車の旅もあっと言う間。
終点の吉松駅でしんぺい号へ乗り換え、人吉へ向かいます。
しんぺい号は、肥薩線いざぶろう・しんぺい号の吉松から人吉へ走る
下り列車なのですが、この列車もデザインが素晴らしく素敵です。
漆黒のはやとの風に代わり、いざぶろう・しんぺい号は真っ赤な車体。
趣のある古い駅舎に停車するときはもちろん、緑が鮮やかな山の間を
走り抜けるときも、シンプルな赤色がよく映え、どこを切り取っても
絵になる美しさです。

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途中、日本三大車窓とよばれるえびの盆地と霧島連山の前では乗客の
ために数分停車をしてくれるのも嬉しいところ。停車駅の大畑駅、矢
岳駅、真幸駅もそれぞれ見どころある駅で、おどろきの連続でした。
長く停車時間をとってくれるので、乗務員の方の案内とともに十分に
楽しむことができます。
鉄道の旅は乗っている間だけではなく、停車駅にも多くの出会いやよ
ろこびがあって、ストーリが生まれるのですね。停車のたびに乗客の
みんなが出て来て、写真撮影や乗務員の方とおしゃべりをするので、
ちょっとしたツアーのような雰囲気もあり、とても楽しい時間でした。

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しんぺい号に乗り、二時間。到着した人吉駅は有名な人吉温泉があり、
ここで多くの乗客が人吉駅の外へ。私たちはというと…、再び吉松に
戻り、今夜の宿のある嘉例川駅に向かいます。そもそもの旅の目的が
鉄道なので、こうしてぐるっと遠回りして目的地に行くわけです。
車内で食べるお弁当を調達し、次は上りの肥薩線、いざぶろう号へ。
お弁当は昨年の旅の九州横断特急で逃した憧れの栗めしと鮎すしを。
本当は人吉駅構内の立ち売りの売り子さんから買いたかったのですが、
あいにくこの日は不在。次こそは、とまた新しい目標をみつけました。

いざぶろう号では、こんな奇跡的なできごとも。誰かに声をかけられ
振り返ると、そこには前日に乗った指宿の玉手箱の乗務員の方が!
まさか旅の道中で再会するなんて驚きましたが、なにより、たくさん
いる乗客をちゃんと覚えておられることに感動しました。

明日も列車に乗って、あらたな場所へ。今夜はゆっくり休まなくちゃ。
というわけで、この話のつづきは、またこんど。

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Tae.
posted by matsuge at 19:25 | | 更新情報をチェックする
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