2013年06月08日

アニメーション公開中です。

アトリエまつげの活動とはちょっと違うのですが、私、市毛史朗の制作したアニメーション、「fantastic」がSHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2013で上映されます。

アニメーション制作は大学生の頃からぽつぽつとやっていたのですが、こうした映画祭に出品できるのは初めてなので、本当に胸が躍ります。

さて、私のアニメーションは、全ての作業を一人で行っているのですが、今回はその行程をちょっとだけ公開。

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まずは絵を描きます。今時のアニメーションは全部コンピューターで作られていて、紙の原画が存在しないものも多いと聞きます。が、私の場合は地道に紙に描きます。普通のコピー用紙にマーカーを使ってます。

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原画の束。だいたい2000枚位でしょうか。一人でアニメーションを作る作家はたくさんいますが、2000枚位ならそんなに多い方ではないと思います。

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できた原画にコンピュータで着色します。着色の仕方などちょっとしたコツはありますが、それは秘密。

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で、こうやってできた絵を並べていく訳です。合成とか、特殊効果のようなものはほとんど使いません。



とってもローテクなやり方でこの作品はできています。
実は告知が遅くなってしまったのですが、横浜で先日一回目の上映がありました。
こうして一人でコツコツと絵を描き、編集してできたものが京都から離れて横浜で上映されたというのは、本当に嬉しい経験でした。

もう一度、6月16日(日)の10:45から、横浜ブリリアショートショートシアターにて最後の上映があります。お時間がある方は、是非ご覧頂ければ幸いです。

史朗
posted by matsuge at 20:31 | 作品 | 更新情報をチェックする

2012年02月14日

道具の話

昨年、大阪の展覧会で展示した作品をホームページにアップしました。
展覧会をすると、「何で描いているんですか?」とよく聞かれます。
僕はだいたいこれ、いわゆる「つけペン」というやつです。
面相筆やマーカーも併用します。

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彩色はパソコンですることが多いですし、実際に展示しているものは印刷
したものがほとんどなのですが、原画の段階では「紙にインク」というス
タイルでずっと制作しています。

面相筆は千円以上で狸かイタチの毛のもの、マーカーはポスカ、ペン先は
ニッコーかタチカワ。
この辺はゆるめのこだわり。問題はインクです。

以前は「ハヤシインキ」というメーカーのものを使用していたのですが、
2年ほど前にまさかの生産中止。
これは困った。インクの種類によって、線の太さやにじみ具合とか、色々
ニュアンスが変わってしまいます。インクの良し悪しというより、相性の
問題です。

とりあえず試してみた某メーカーのものはインクが固くてボツ。良いイン
クなのですが、相性が良くなかったのです。
そんなときにたまたま手に取ったのが、ART COLORの「漫画インク」。

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商品名に押されて敬遠していたのですが、ダメモトで使ってみると意外に
も絶妙な描き味。新しい相棒の証としてモチーフにもしてみました。

そんなこんな、実は色々な細かいこだわりの積み重ねで絵が出来て行くの
です。自分でもこうして文章にしてみると細かいなあと思います。
最近はガラスペンにも挑戦中。難しいですがなかなか面白い線が引けます。

IMG_1696.JPG

あと、気になっているのですが京都に移住してきてから、関東にいた時と
同じメーカー、同じ道具、同じ紙を使っていても微妙に線がにじむ気がし
ています。気のせいと言われればそれですむ範囲ですが。

情報をお持ちの方がいたら教えて下さい!
posted by matsuge at 16:59 | 作品 | 更新情報をチェックする

2011年10月06日

アトリエまつげのてんらんかい大坂編

今日から、大阪で展覧会をしています。

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会場になっているギャラリーセージは、町工場を改装した独特な場所。
白壁の空間に古い木の柱と重機の跡が残り、武骨さと静謐さを感じさせます。
私たちにとっては3月に続き2度目の展覧会です。
お時間がありましたら、是非よろしくお願いいたします。

「アトリエまつげのてんらんかい大阪編」

2011年10月6日(木)〜10月18日(火)
12日(水)は休廊
12:30〜19:00 最終日は17:00まで
会場:ギャラリーセージ
http://www.gallery-sage.jp/
posted by matsuge at 11:53 | 作品 | 更新情報をチェックする

2011年05月28日

風博士ライブフライヤー

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新しいフライヤーを制作しました。
いつもお世話になっている喫茶えぜこに、風博士という素敵なミュージシャンがやってきます。
風博士がえぜこでライブを行うのは、昨年の6月に続き2回目です。

風博士というミュージシャンを知ったのは、3年ほど前、北白川にある「ガケ書房」という本屋でのことでした。
ある日ガケ書房を訪れると、ギターを弾いて歌っている人がいます。
何だか変な人がいるなあ、と思いつつ、最初は特に気にしませんでした。
しかし、しばらくすると、あれ?良い声!
何だか懐かしいような、でも初めて聴くような新鮮さもあり。
すっかり気に入ってしまい、CDを購入。
そこで歌っていたのは通りがかりの素人ではなく、インストアライブ中の風博士というミュージシャンだったのでした。

それからやく1年後。
喫茶えぜこに通ううちに、このお店には風博士の曲が合いそうだなあと思い、店主さんにCDを渡して、「是非聴いてみて下さい!」とおすすめしてみました。

すると、風博士を大いに気に入って下さった店主さんがすぐに動いて下さり、えぜこでの第1回風博士ライブが実現。
その上、フライヤーまで制作させて頂きました。
これが、喫茶えぜことの最初のお仕事でした。

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そして今年の風博士ライブ。
ライブのタイトルからも分かりますが、このイベントをもって喫茶えぜこは閉店してしまいます。
えぜこでは私たちの初めての展覧会をさせて頂き、たくさんの素敵な方との出会いもありました。
特別な場所、という言葉では足りないほどに色々な思い出が詰まったお店です。
閉店してしまうのは悲しいですが、そこに風博士が再び駆けつけてくれること、そしてフライヤーという形で最後のイベントをお手伝いできたことは本当に幸せなことです。

このお店でさせてもらった幸せなお仕事を糧に、私たちもここを一つの区切りにステップアップしていきたい、と強く思う今日この頃なのでした。

posted by matsuge at 18:05 | 作品 | 更新情報をチェックする
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