
アトリエまつげの展覧会が無事終了致しました。
展覧会直前の準備はまるで美大生時代に経験した芸術祭前夜のようでした。
ふたりでああでもない、こうでもないと作品を前に話し込むのは何年ぶり
でしょうか。おかげさまで、たくさんの方が展示を見に来てくださり、
また作品の購入もして頂きました。本当にありがとうございました。
この展示期間中、悲しい出来事もありました。この度の東日本大震災により、
私たちの大切な親戚や友人も被災に見舞われました。
あの日、このような大災害が起こることなど誰が想像できたでしょうか。
私の中に何度も悲しみが押し寄せては、行き場なく胸につかえてゆきます。
展示中、喫茶えぜこで偶然お会いしたお客さまの中に、茨城から避難中の方
がいらっしゃいました。帰りぎわ、絵を見たら少し気分が明るくなったと声
をかけていただき、本当に嬉しかったです。とてもつらい思いをされている
はずなのに、私に笑顔でお話をしてくださり、胸がいっぱいになりました。
展覧会をやって、本当に良かった。そう心から思えた瞬間でした。
つたない作品ですが、誰かの目に触れてこそ、価値があるのだとようやく知
ることが出来たのです。
美術の力はきっと、強い。これからも私たちは日々精進していきます。
お越し頂いたみなさまと喫茶えぜこに、心いっぱいの感謝を。
posted by matsuge at 19:31
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ごあいさつ
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